神社とお寺のお詣りの仕方

「神社」と「お寺」にはどうお詣りしたらいいのか?

個人的な大前提としてその場所や祀られている神仏への信仰心が大事なので、基本的にはどんな格好でお詣りしようがいくらお賽銭を入れようがその事自体でどうこう思われる神仏はいらっしゃらないと思います。

ですので常識の範囲内であれば好きにお詣りすればええがな、という感じですが、「現時点で」「人が定めた作法」というのはあるので、従っておくと《その作法を知っている人に対して》、引いては神仏に対しても恥ずかしくないので、知識の一つとして覚えておくのも良いのではと思います。

神社は二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)、お寺は?

さて参拝です。
拝殿に向かい鈴の緒を手に取り鈴や鐘を鳴らし(最近はコロナ禍で取り外されている所も多いですが)、その後は実は神社とお寺で異なります。
神社の場合は「二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)」が作法となります。
ご神前に進んだ後、姿勢を正し深いお辞儀を2回します。これが「二礼(二拝)」です。
その際、人にするお辞儀の最敬礼である45度よりも深い90度に腰を折ることで神様への畏敬の念を表します。
が、その日の腰の具合によってそこまで出来ない時もあるでしょうから、己の出来る範囲での「深いお辞儀」でいいと思います。
次に両手を胸の前で合わせ、右手を少し引いてずらします。
両手を肩幅程度開いて2回ぱんぱんと打ちます。これが「二拍手」です。
ずらした右手を揃えて深いお辞儀を1回、これが「一礼(一拝)」です。
その後自己紹介や今日お詣りした理由、お願いしたいことなどを念じるとよいと言われています。

まつゆき
まつゆき

一部の神社では特例もあるのですが長くなるのでまたどこかで!

神社での二礼二拍手一礼は身に付いている方も多く、これ自体に違和感を覚える方はいないと思います。
ぱんぱん!って音気持ちいいですもんね。 お参りしてる!って気になります。
ただしそれは神社でだけにしておきましょう。

お寺では「合掌一礼」が作法とされています。
お寺の拝殿の前では静かに手を合わせます。これが「合掌」です。
祈願した後に深くお辞儀をします。これが「一礼」です。
日本古来の神々と、渡来の教えである仏教が結びついた神仏習合でお寺の中に神社があることもありますがその場合でも大元がお寺なら「合掌一礼」が正しい作法だそうです。逆も然り。
とはいえ、神社で二礼二拍手一礼しなかったから、或いはお寺で二礼二拍手一礼したからと言って神仏が怒ったりとかはないと思います。
先にも述べましたが大事なのは信仰心。その人が真摯な心で向き合ってお行儀良くお詣りしている以上、多少の作法違いを理由に願いを聞き届けない神仏はいないと思います。
ただ、《作法を知っている人》が「この人はちゃんとしてるな(してないな)」と勝手に思うだけです。
更にいうと、多少の作法違いを理由に怒ったり、「こんなんじゃご利益ないよ!」とか面と向かって言ってくるのは間違いなく人間だけですしそれこそマナー違反なのじゃないかなと思ったり思わなかったり。まあでもそれすらも好きにしたらいいです。
それを踏まえた上で、今日行くところが神社なのかお寺なのかを調べて、それに相応しい作法でお詣りすると個人的に気持ちがいいよ、というお話でした。どっとはらい。

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